2023/08/23 ガラス細工 Human Beautoboxの世界大会であるGBB2021の映像を何度も見て楽しんでいるが、日本人参加者のSARUKANIとRofuには圧倒的なアウェー感があった。開催地が西欧圏である事も一因なのだろうが、表彰式で歓喜の抱擁をしているのは6人だけという、隔絶感と孤立感に溢れるシーンでは不覚にも泣いた。そして彼らがその地で戦って残したものの価値を知った。バトル自体は平和的であってもナショナリズムや民族性による感情で構築されたガラス細工が、シューケースの如くステージ上に並んでいる。目には見えないそれらを壊すためには何かが必要なのだろう。その何かは残された価値の中に既に存在するが、何度見ても感動して、何度見ても落ち着かない浮遊感に苛まれる私だ。

2023/08/13 死生観 ロビー・ローバトソン死去の記事を目にした私は、The Band のThe Weightを聴いていた。その歌詞には「重荷を下ろして自由になれよ、それは俺が運んでやるから」とある。映画「The Last Waltz」の中の名曲で、その頃は意味が分からない程若かったが、今は死生観であるとの自己解釈が出来る程には年を取った。だがその若かった自分にもう用はない。蘇らなくても良い記憶には、善も悪も幸せも不幸もないのだ。感情を持って行きようのない理不尽さに翻弄されるだけなのだから。

2023/08/09 神託 あるアスリートが人生で一番長い3セットマッチを戦っている日、友人はCOVIDー19に感染し、私は業務連絡が滞り、上司は法的な問題に悩まされていた。それらは「何もしないでおく」というある種の神託だと解釈して、食べて寝る事以外は何もしなかった。とにかく間が悪いとはこういう時を指すのだろう。何もせずにいる事の難しさを知るのは、そんな間の悪い時なのだが。